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[2003.03.06]
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閉塞のうがち?
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▼米アップル、有料音楽配信サービスを準備中(CNet Japan)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20052574,00.htm
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牙城の壁の高さは,ながめていても越えられない。なにが,必要か?
ロスアンゼルスタイムス紙によると,アップル社はマックとiPodユーザー向けに音楽配信サービスを準備しているという。同社はすでに大手レコード会社から必要なライセンスをほぼ取得しているというが,詳細は不明だ。同サービスの提供が始まれば,iTunesのリリースによって生じた著作権所有者との緊張関係にも終止符が打たれる見通しだ。
今までなんどもでてきた噂なので,またか…という感じだけど,今度のは近づいている次のiTunesのアップデートに合わせて,となっている。噂によるとこのサービスは,AACオーディオ(クイックタイムのMPEG4のオーディオに使用されている)によって提供される。AACにはデジタル権利管理(DRM)も考慮されているが,アップルはそのDRMは利用しない考えだとのこと。スーパードライブ(CD-R/DVD-R)をトピックのひとつにしているからには,音楽CDが作成できないのでは意味なし,と云うことらしい。同時にこれはiTunesでのAACオーディオのサポートも意味することになる。以前の噂では,1曲の価格は0.99ドルだった。
アップルがレーベルを持ってくれたりすれば,とりあえずそこから出される作品はマックとiPodで問題なく利用できるという保障があるので,この上なく安心だ。ユーザーの方をみていないMSに音楽を配信されるウインドウズユーザーがかわいそうで仕方なくなる話だけど,まぁ実際はこの噂のまま話が進むとは考えにくい。日本は特にだが,自分以外の人間が1銭でも音楽で金を稼ぐなんてとんでもない,全部の金が自分のところに来て当然,と思っている音楽業界がそんな話に乗るわけがない。が,米国ではそのような意固地から回ってきたツケが重くのしかかり,閉塞状態にあるのは事実。いつまでもブレイクしない各音楽配信サービスの,へりくだり具合が,それを表している(MYCOM PC WEBの記事)。さて,なにが,必要か?
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